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■ 血液系の薬

坑血小板薬

アスピリン
Q:
76歳男性

 脳卒中の再発予防ということで、主治医の先生にアスピリンを飲まされています。アスピリンにそのような働きがあるのですか。また、アスピリンを飲んで、痴呆になるようなことはありませんか。
A:

 アスピリンはバッファリン81(81mg)、バイアスピリン(100mg)という薬が抗血小板薬として使われています。アスピリンには血小板の働きを抑制する作用があり、脳血栓、心筋梗塞の再発予防が出来ます。
  アスピリンを長期に服用すると、胃の粘膜に障害が起こって胃が痛くなることはありますが、痴呆になるということはありません。アスピリンを飲んで痴呆になるというメカニズムがあるのなら、それの研究を進めることにより、痴呆の予防法、治療薬などの開発に繋がるでしょう。

 

パナルジン
Q:
70歳女性
 出先で喉のいがらっぽさから痰を出した所、血痰でした。元々高血圧で頸の血管が縮れており、(MRIが使われるようになってから解った事です)10年以上パナルジンを飲んでいます。今回の血痰のこともあってか入院している間その薬が出なくなりました。病名は気管支拡張症と言われました。今後も風邪を引いたりすると、また血痰が出やすくなるとも言われました。パナルジンが何か関係あるかもしれないと不安です。
A:

 いくつか分からない点がありますので、主治医の先生によく相談することが必要ですが、私が気付いたことを何点かお話ししてみます。
 頚の血管が縮れている:頸動脈の動脈硬化、血管内血栓などを意味しているのでしょうか。内頚動脈の超音波検査やMRA(磁気共鳴血管造影)などで診断し、内頚動脈の血栓が高度の場合は手術をして取り除く方法もあります。パナルジンは、心筋梗塞や脳梗塞などを起こした人が再発防止のため、血小板の働きを抑制して、血栓が出来にくくするような目的で用います。頸動脈の血管内血栓でしたら、エパデールS600mgを1日3回服用するのが、動脈硬化の予防・治療薬で、高脂血症の治療にもなり、出血傾向は少ないのでお勧めではないかと思います。
 喉のいがらっぽさの後痰に糸くずのような血が混じるときは喉の粘膜からの微小出血です。咳とともに鮮血が肺から出たとしたら、心臓や横隔膜に隠れている部分に何らかの病巣がある可能性も考えなければならないので、肺のCTスキャン検査などが必要になります。

 

パナルジン
Q:76歳男性
 脳梗塞、心筋梗塞、心房細動など何もなく、自覚症状もないのですが脳梗塞予防のためにパナルジンを処方されています。頭のMRIの検査でも異常なかったと言われています。そのまま服用を続けた方がよいのでしょうか。
A:

 何も病気がなく、また、その前触れもなく、ただ、高齢者のために脳梗塞予防でパナルジンを処方されているとすれば、それは服用する意味がないと思います。頭のMRIの検査でも異常なかったのですね。
 パナルジンは血小板の働きを抑制して、血栓が出来にくくする作用があるのですが、血栓が出来る素因がない人には意味がありません。主治医の先生と相談して、最初1日おきに減らし、次いで、2日おきに減らし、中止する方向に持って行った方が良いと思います。パナルジンは肝機能障害などを起こしやすいので、むやみに服用する薬剤ではありません。

 

 

パナルジン
Q:
72歳男性
 狭心症のため救急車で入院して心臓カテーテル検査を受け、左冠状動脈の入り口が90%狭くなっていると言われPTCA(経皮的冠動脈再建術、風船療法、カテーテルで狭窄部を拡げる治療)を受け、その後パナルジンを処方されています。副作用が心配ですが、飲み続けなければならないのでしょうか。バファリン81の方が良いと友人に言われたのですが。
A:

 パナルジンは副作用として重篤な薬剤性肝障害が起こることがあり、副作用は服用した最初の2ヶ月が圧倒的に多いと報告されています。そのため、厚生労働省の指導で投与開始後は最初の2ヶ月は2週間ごとに肝機能検査をするようになっています。2ヶ月間肝機能障害が起きなかった人は肝機能障害が起きる確率が少なくなるので長期投与ができます。その場合も、6ヶ月ごとには検査を受けた方がよいとされています。
  バファリン81よりはパナルジンの方が抗血小板作用は的確です。PTCA療法をうけ、パナルジンで副作用がでないなら、パナルジンを続けられた方がよいと思います。PTCAで冠動脈を拡張し、ステントを入れることが多いのですが、そのまま放置しているとステント部に血栓が出来て再び閉塞してしまうことがあるからです。

 

パナルジン
Q:
62歳女性

 私はパナルジンを1日1錠飲むように、主治医から薬をもらっています。副作用が強いようですので心配です。
A:

 パナルジンは抗血小板薬で優れた薬効があります。血小板の働きを抑制することで脳梗塞、心筋梗塞の再発予防をします。使い始めの2ヶ月は肝機能障害などが起こることがありますから、2週間ごとに血液検査を受けて下さい。また、注意すべき副作用の頻度はさほど多いものではなく、1日1錠の服用では殆ど問題はないのです。薬を使う場合のメリット、デメリットを主治医の先生から聞いて下さい。

坑凝固薬

ワーファリン
Q:58男性

 昨年弁膜症で人工弁を入れて貰い、ワーファリンを続けて飲んでいます。併用してはいけない薬、食品、漢方薬、健康補助食品などを教えて下さい。
A:

 人工弁が入っていると言うことですから、ワーファリンはずっと服用を続けるものと思っていてください。治療に必要なワーファリンの血中濃度が保たれているかどうか見るために、毎月1回は血液検査を受ける必要があります。少なすぎると効果がないし、多すぎると出血など副作用が出てきてしまいます。 
 ワーファリンは併用しない方がよい薬が多いので、新しく処方される薬については注意が必要です。
 納豆を食べたり、ビタミンK(グラケーなど)を併用したりするとワーファリンと作用が拮抗するので効果が弱くなってしまうのです。逆に、ワーファリンが効き過ぎて出血が止まらないときにはビタミンKを使用すると、副作用による出血を抑えるという作用もあります。
 漢方薬にはビタミンK成分が入っているものはないと思います。
  健康補助食品を買うときにはその成分を確認してください。分からないときには薬局で確認して下さい。

 

 

ワーファリンと納豆
Q:
54歳 女性

 私は軽い心筋梗塞のあと、パナルジンを毎朝1錠のんでいます。この間テレビで、パナルジンや小児用バッファリンをのんでいる人は納豆を食べてはいけないっていましたが、本当でしょうか。
A:

 納豆と一緒に食べない方が良い薬はパナルジンやアスピリン製剤ではなく、ワルファリンカリウム(ワーファリンなど)です。パナルジンはアスピリン製剤を服用している人は納豆を食べても問題はありません。ところが、ワーファリンを服用している人は色々な薬剤や食品との相互作用がありますので、主治医に確認したり、薬の事典などの本を読んだりして確認して下さい。納豆、クロレラ食品などは薬剤の作用を弱めてしまいます。

 

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