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■ 消炎・鎮痛・解熱の薬

非ステロイド性抗炎症薬
ボルタレン
Q:
78歳女性
 腰痛が続いているので、整形外科で牽引を受けています。最近、ボルタレンを処方されました。どの様な薬ですか。
A:

 今、飲まれているボルタレンは鎮痛・解熱・消炎剤で優れものです。速やかに吸収され、2時間後に最高血中濃度になり、比較的早く排泄されます。慢性関節リウマチ、変形性関節炎、腰痛症、腱鞘炎、頸肩腕症候群、月経困難症などに用いられます。高齢者や抵抗力がない人は低体温や血圧低下などが起こることがありますから注意して下さい。また、空腹時に飲んだりすると胃が痛むことがあるので注意して下さい。

 

ボルタレン
Q:
76歳女性

 原因不明の神経痛で 1年以上もボルタレンを飲んでいます。副作用が出ないようにするためには、どんなことに注意したらよろしいでしょうか。
A:

 ボルタレンは鎮痛、解熱、消炎作用が強く優れものの薬ですが、1年以上治療を続けていると胃腸障害が起こりやすくなりますから、空腹時の服用は避けて下さい。 胃粘膜保護薬も一緒に処方して貰うと良いと思います。
 内服薬と同じ成分のボルタレン坐薬は肛門から入れて、直腸の粘膜から吸収するので、胃の障害は殆ど起こりません。内服薬と坐薬を交互に使うと、胃の粘膜を休めることが出来ます。
  他の薬剤ですが、同じように鎮痛、解熱、消炎作用があるロキソニンなどは肝臓で有効成分になって作用を発揮するため、胃腸障害が少なく長期服用も可能な薬剤ですが、鎮痛作用は少し弱いようです。
  それにしても、原因不明の神経痛というのは嫌ですね。神経専門の神経内科の専門医を受診されて、きちんと診断を付けて貰ったら如何でしょうか。

 

ボルタレン
Q:
65歳女性

 1ヶ月前より腰痛が続いているので、 整形外科の先生に診てもらいました。ボルタレンを1日3錠飲むようにいわれましたが、量が多すぎないでしょうか。
A:

 あなたの言う通り、ボルタレンを1日3錠飲むと胃腸に負担が掛かりすぎると思われるので、1日2錠までというのがよいと思います。それでも、腰痛がとれない場合は、ボルタレン坐薬などの坐薬を内服薬と交互に使用するようにすると胃の粘膜を休めることが出来るし、坐薬の方が内服薬より効果が強いので症状が楽になると思います。必要と思われる場合は、ステイバン、モーラステープなどの外用薬も併用します。
  なお、症状の改善が見られない場合は、MRIなどで腰椎の精密検査を受ける必要があるかも知れません。

 

ロキソニン
Q:
39歳女性
 椎間板ヘルニアで胃の薬(ムコスタ)と一緒に食後にロキソニンを飲んでいます。飲み始めて6ヶ月近くになります。発症が昨年の12月で、それまでもジソペイン、ボルタレン、インフリーなどの痛み止めを服用しています。使用上の注意に「同一の薬の長期服用は避けて下さい」 とありますが、長期というのはどの程度のことを言うのですか。
A:

 腰痛の発症が昨年の12月だったということですが、腰椎や椎間板の状態はどうなっているのでしょうか。脊髄や神経の圧迫所見は起きていないのでしょうか。椎間板ヘルニアの療法は手術、コルセット、適度な運動、適正な姿勢、栄養のバランスなどが考えられます。
 ロキソニン、ジソペイン、ボルタレン、インフリーなどは鎮痛、解熱、消炎などの作用はありますが、根本療法ではありません。あなたはまだ非常に若いので、これらの薬を6ヶ月も飲んでいて、症状が改善していないのなら、主治医に紹介して貰って整形外科専門医に相談してみて下さい。
  長期という意味は、具体的に何カ月、何年という意味ではなく、胃腸障害、肝機能障害などが起きない程度の期間です。もし、貴女が高齢者だったとしたら手術も考えず、対症療法だけでもよいと思いますが、疼痛のため生活上の支障が起きている場合は、根本的な発想の転換が必要かも知れません。

 

ロキソニン
Q:
31歳女性
 膠原病のため副腎皮質ホルモン剤、ロキソニンなどの投与を長い間受けています。副作用が心配ですが、その予防法などがあったらお教え下さい。
A:

 ロキソニンは、鎮痛・消炎、消炎剤で服薬後に胃から吸収され、肝臓へいってから有効成分に変わるので胃腸障害が起こりにくい薬です。副腎皮質ホルモン剤は胃粘膜障害を起こしやすいので、鎮痛解熱消炎を併用しなければならない場合には、ロキソニンのような胃腸に優しい薬が望ましいと思います。1日1錠を基本とし、多いときには2錠というように少なめに服用するのがよいのではないかと思います。 ロキソニンは消化性潰瘍がある人、重篤な血液疾患、重篤な肝障害、重篤な腎障害、重篤な心機能不全がある人、妊娠末期の婦人などは服用してはいけないことになっています。

 

ロキソニン
Q:
19歳女性
 親知らずの抜歯のため、抜歯前にフロモックス、ダーゼン、ロキソニン、レキソタンを服用するように出されましたが、本書をみますと、ロキソニンは他の消炎、鎮痛薬との併用が避けるように記載されていましたがダーゼンと併用して大丈夫でしょうか。
A:

 ダーゼンは消炎酵素剤で炎症部分での蛋白分解を助ける作用があり、消炎、抗腫脹、フィブリン溶解作用があります。手術後、外傷後の腫れ、炎症を改善しますが、非ステロイド性消炎鎮痛薬とは異なります。ロキソニンと併用してはいけないのは、鎮痛消炎剤とニューキノロン系の抗菌剤です。ダーゼンは消炎酵素薬ですから、併用した方が早く良くなると思います。

 

ブルフェン
Q:
72歳女性
腰痛でブルフェンを処方されました。薬を飲み始めてしばらくしたら腹痛や胸やけなどが起こってきました。 どうしたらよいでしょうか。
A:

 ブルフェンはプロピオン酸系の薬剤で優れた鎮痛・消炎剤、解熱作用があります。慢性関節リウマチ、関節痛、神経痛、頸肩腕症候群、外傷後の消炎痛などに用いています。胃腸症状は比較的起こりにくい薬剤ですが、人によってまちまちです。
 服用してから胃腸症状が出たのですから、その薬は貴女には合わない可能性があります。 服薬を中止して主治医の先生に相談してください。ロキソニンなどのプロドラッグは肝臓で有効成分になってから作用を発揮する胃に優しい薬剤ですから、その様な薬を処方して貰うか、胃粘膜保護薬や薬などを追加処方してもらえれば良いと思います。
  慢性関節リウマチなどで強い鎮痛消炎剤を長期に服用しなければならない場合は胃潰瘍などを起こしやすい為、その予防のため胃粘膜保護薬やH2ブロッカーを併用するのが好ましいと思います。

 

 

消炎酵素薬

ダーゼン
Q:
82歳女性
 階段で転んでしまいました。ちゃんと歩けるのですが、膝が腫れてしまいました。ダーゼンを処方されましたが、どの様な薬ですか。口臭が出て、体重も増えたように思うのですが。
A:

 この薬は蛋白分解酵素薬で、消炎、抗腫脹、フィブリン溶解作用などがあり、術後、外傷後、慢性副鼻腔炎、乳汁欝滞での腫れの改善、打撲などを改善させる働きがあります。発疹、口内異常感、肝機能障害などが起きることはありますが、その頻度も少ないようです。口臭などの副作用もなく、体重が増加するということもありません。

 

その他
ノイロトロピン
Q:
57歳女性
 肩こりが続いていて、ノイロトロピンを処方されて飲んでいます。症状はあまり変わらないのですが、飲み続けて良いのでしょうか。副作用も心配です。
A:

 本剤はワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液含有製剤です。神経系・免疫系に作用して疼痛や自律神経機能を正常化させ疼痛緩和をします。作用機序ははっきり分かっていません。生物製剤ですから、アレルギー反応が起きるかも知れません。ノイロトロピンは腰痛症、頸肩腕症候群、肩関節周囲炎、変形性関節症、帯状疱疹後神経痛などに用います。

 

デバス
Q:
33歳女性

肩こりなどがあり整形外科を受診しましたらデパスを処方されました。副作用で筋肉が萎縮したり、痛みが強くなったりすることはありますか?
  また長期服用は避けたほうがよいと書いてありますが、長期とはどの程度のことをいうのですか。

A:

 デパスを長期に服用したからといって、筋肉の萎縮や痛みが増加することはありません。本来が精神安定剤で、筋肉の緊張を和らげる作用も見られるため、整形外科では好んで使用される傾向にあるように思われます。精神安定剤として、不安をとったり、緊張をとったりする作用が強いのですが、薬を止めると、また、不安・緊張などの症状が悪化することが多く、習慣性になりやすいのです。
 筋肉を弛緩させる薬としては、ムスカルムDなどもありますし、こちらの方は習慣性などもありませんから、主治医に相談して薬を替えてもらうと良いと思います。
 長期というのは、具体的な期間ではありません。止めようと思って簡単に止められれば、習慣性が出ていないと言えます。

アスピリン
Q:

子供の熱さましにアスピリンを使ってはいけないと新聞に書いてありましたが本当でしょうか。

A:

 小児にはアスピリン製剤を使わないのが医師の常識になっていますし、インフルエンザ脳症にアスピリンを使うのは禁忌になっています。アスピリンの代わりにアセトアミノフェン製剤は副作用が少ないとされて頻用されています。

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