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 ■ 与那国島海底遺跡 - 平成19年12月

▼与那国島のいわゆる海底遺跡 -全体は自然、一部に人の手が加わっているか-

 平成19年末に海底遺跡を訪れました。今回は神奈川県立生命の星・地球博物館館長の斉藤靖二先生と同行しました。斉藤先生は地質学が専門で、特に日本列島の生い立ちに興味を持っていて「海底遺跡は人工ではなく、自然のもの」という自説を持っていらっしゃる方ですから、一緒に行って自分の目で確かめようよと誘っていたのです。

  海底遺跡を発見・命名された新嵩(真謝)喜八郎さん“入船アネックス バンブー ビラ”というオーシャンビューの素晴らしい別邸で家族的な暖かい待遇を受け、新しく導入された半潜水海底観光船ジャックス・ドルフィン号で海底遺跡へ案内して頂きました。この船は就航したばかりの高速船で階段を下りると水面下に大きな窓がある展望室になっていてダイバー目線で海底遺跡が立体的にみられるのです。窓の透明度も高く、とてもよく観察できました。今回の写真は斉藤先生が海底観光船で撮られたものです。

 斉藤先生のコメントは「日本のあちこちの岬近くの海底にも与那国島の海底遺跡と同じような現象が見られている。与那国島の地層は傾斜していて、海底遺跡とされるところはその地層がつくる新川鼻岬の先にある。この海底遺跡とされているところは砂岩と泥岩の地層からできていて、階段状の小地形も、自然が地層面と節理面とでつくり出したものである。但し、氷河期には海面が下がるので、台湾などと地続きになった東シナ海を当時の人たちが歩き回ったと考えるとロマンがあるね」と言うことでした。砂岩や泥岩の地層が、この階段のように直角に削れることは稀ではないと言うことでした。

 今回、砂岩や泥岩が直線的に割れているところもよく見え、斉藤先生の説明も納得できました。私自身も兼ねてから、台湾や与那国島の住民がこの辺りを訪れて宗教的な儀式をしたりしていたのではないかと想像していたので、斉藤先生のロマン説に賛成です。

追体験希望の方は下記まで。
〒907-1801 沖縄県八重山郡与那国町字与那国59-6
ホテル入船 URL:http://www.yonaguni.jp/index3.html
電話0980-87-2311(代)

 

 


▲ 写真1

▲ 写真2

階段状に見える部分、半潜水海底観測船の海面下にある展望室の性能がよいのでダイビングをしなくてもこの様によく見えた。

▲写真3
階段状部分で比較的上部。

▲写真4

ダイバーが見ているところがメインテラスの南西側で一段下がったコーナーにらせん状の階段があるがダイバーで見えない。ダイバー達と比べると崖がかなり大きいことが分かる。

▲写真5

岩が直線的に割れて、階段状になっている。

カメのモニュメント

▲写真6

岩が削られているように見える。

▲写真7

岩の割れ方が直線的、且つ、芸術的。

▲写真8

岩の割れ目が直線的で、アッパーテラスの溝と呼ばれている。

▲写真9

比較的大きな岩の割れ目。

▲写真10

曲線的な自然にできた岩の割れ目。

▲ 写真11

アッパーテラスと呼ばれているところ。

▲ 写真12

アッパーテラスの溝の北西側、水深3メーターの地形で、上部の地層面はこのくらい海面に近い。

写真13 与那国島の陸上で見られている砂岩・泥岩。海底もこの様な岩で出来ているため、直線的な割れ目や断面が出来やすい。

 

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